ゾウ革の種類と特徴

現在、ゾウ革はワシントン条約で厳しく規制されています。その中でアフリカゾウの輸出入だけが限られた数量のみ認められています。

原産地の実情としては、保護区を設定しての地道な保護活動を続けた結果、地域によって生息数が増えており、その結果、生態系全体を崩してしまう状況となっています。生態系維持のための必要な捕獲のみが、政府管理のもと最低限、限定的に行われています 。全ては有効活用されており、特に革は入札形式で価格が決められ、その売却額の一部は膨大な保護管理活動費の捻出に使われています 。ゾウ革を大切に使ってもらうことは、結果的に保護管理活動費捻出に貢献することになる、という側面もあるのです。

ゾウはとても大きな動物ですので、その革は厚く大変丈夫です。細かな粒上の凹凸が最大の特徴で、独特の表情と手触りが人気の高級皮革となっています。

革の表情も部位による違いや個体差も大きいので、当店では「現物撮影の切革」を中心に販売する革の現物を確認して頂ける販売ページ作成を行っています。

「鼻」と「耳」の部位は特徴があり個別に入荷します。残りは全て「ボディ部位」として形も大きさも不定形にカットされた状態で入荷します。とても大きな動物なので、革の表情も1枚1枚大きな差があります。

「ボディ部」の革は細かなシボと同時に大きなシワ模様が特徴で、このシワ模様も一定でない様々なパターンがあり自然の造形と言えます。大きく深いシワ模様はゾウ革の魅力ですが、シワが深いがゆえに薄くすることができず、どっしりとした重量感のある作品作りに向いていると言えます。当店では深いシワの無い部分を薄く「スキ加工済み」のカットレザーとして販売することにも積極的に挑戦しています。

象革 エレファント ボディ

 

鼻の部分は細かなシボが他の部より荒めで、横方向の深いシワがある厚めの革となります。荒々しい表情の部位で人気も高いのですが、どうしても人間の手のように使う部位でもありキズや穴が多くなる傾向があります。

 象革 鼻

 

耳の部分は細かなシボと、ボディ部と比べると不規則で細かく、浅いシワ模様が特徴です。他の部位と比べると平坦で均一な表情に見えますが、ゾウ革特有の細かな凹凸は健在で、比較的薄くすることもできるので、ビリヤードキュー用や細かな革使いをされる「薄めのゾウ革」を求める方には大変人気の部位です。やはり入荷数が少ないのが難点です。

象革 耳 エレファントレザー

 

ゾウ革の仕上げについて

細かなシボがしっとりした手触りとなるマット仕上が主流でしたが、「水や汚れにも強い仕上げを」、という声も多くあります。また深いシワがあるためなかなか薄くすることがリスクを伴う革素材でにあります。

この点を考慮して当店では、比較的水や汚れに強く、厚さを薄くしやすいプレスツヤ加工を施したゾウ革も取り扱っています。光沢が強めに出て厚さも比較的薄くすることができます。しっとりとした手触りは少し失われますが、細かなシボはしっかりと目立つようにツヤ間の濃淡が表現されます。

販売ページの拡大写真も参考にして頂き、色々な仕上げのゾウ革をお試し頂ければ幸いです。