トカゲ革の種類と特徴
トカゲ革の種類と特徴
流通しているトカゲ革にはいくつかの種類があり、それぞれ個性ある革素材ですが、現在では大きなサイズや柄模様の美しさからリングマークリザード(ミズオオトカゲ)が流通の主流となっています。
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●リングマークリザード(ミズオオトカゲ)
和名:ミズオオトカゲ、学術名:Varanus salvator です。インドネシア、マレー半島を中心に東南アジアの湿地帯に広く生息し、大きいものは全長2メートルを超すオオトカゲです。背部分に”輪”状の模様があることから、リングマークトカゲと呼ばれています。
●トカゲ革の「腹割り」と「背割り」
■腹割り
トカゲ革の割り方で、頭部から尾にかけて腹の部分をカットしたもの。フロントカットとも言いいます。
背中部分がメインのカット方法ですので、トカゲのリング模様が中央に配置され美しく表現できます。
トカゲ革のリング模様をブリーチ(革の加工工程で柄模様を消すこと)せず、しっかりオンリーワンの自然のままの柄模様を表現したい作品に適したカット方法です。
■背割り
トカゲ革の割り方で、頭部から尾にかけて背中の部分をカットしたもの。バックカットとも言いいます。
腹の部分がメインのカット方法ですので、トカゲ革の「四角形の形をしたウロコの腹部分」が革の中央に配置されます。
腹部分をより強調することができるカット方法なので、トカゲ革のリング模様をブリーチ(革の加工工程で柄模様を消すこと)するケースが比較的多用されています。
・トカゲ革のペイズリー加工
イタリアから輸入したゴールドとシルバーのペイズリーフィルムをトカゲ革に熱圧着する加工です。
トカゲ革に熱と圧力でフィルムを転写するとトカゲ革独特の凹凸がつぶれて真っ平らになります。加工工場の秘伝の技術で凹凸を復活させ、美しいペイズリートカゲ革が完成します。