ラッセル加工について
・ヘビ革のラッセル加工
ラッセル仕上げとは、ウロコの下を黒くした仕上げで、ウロコがより引き立って見え、パイソンの存在感をより一層引き出す仕上げです。
以下、ラッセル仕上げの製造工程です。
①パイソン皮にこの皮独特のアミメ模様を残し、しなやかさを出す為にクローム鞣しを施した革に、色落ちしない様に特殊なノリを混ぜた黒の顔料を全体に塗布します。
②この頑強に塗布された顔料を、職人が一枚一枚拭き取っていきます。顔料が頑強に固着されているので拭き取るのに大変な労力と時間を費やします。
③拭き取られた革にラッカー系の塗料を塗布し、再度色落ち防止を施します。ラッカー系塗料は塗布すると革が硬くなってしまうので、4~5時間ドラムに入れて柔らかくします。仕上がった革にツヤ感があるのは、ラッカー系の光沢です。
④最後にプレスして、ウロコを整えます。